経理事務とは?
経理事務の仕事内容から
適性・役立つ資格・スキルまで徹底解説!
細かな数字を扱う経理のアシスタント
経理事務は、日常の出入金管理や帳簿づけ、伝票整理から決算表、財務諸表などの作成をするなど、主にお金にかかわる業務をこなします。
仕事の性質上、細かい数字を扱うことが多いため、注意深く几帳面な性格の人や、計算が得意な人に向いていると言えます。経理事務を目指す場合、簿記資格はもちろんのこと、お金に関する専門的知識が必要とされます。そのため、Excelの基本機能だけでなく、関数や分析機能など様々な応用機能を使い、作業効率アップや高い業務精度を保つことが必要とされます。また、管理にAccessを使用する企業も多いので、Accessのスキルは身につけておくと重宝されるでしょう。
経理事務の仕事内容
1.伝票の起票・整理
経理事務では、金銭や物品の取引内容をまとめた「伝票」を扱います。伝票を書き起こす「起票」、日々届く書類の整理を行う作業も行います。
2.仕訳入力
伝票や見積もりを、貸方・借方に分類し、入力していく作業です。一般の会計ソフトのほか、社内ツールを用いる場合も。日付、金額、勘定項目を細かく入力します。
3.現預金管理
業務上取り扱う現金や預金について、入出金の履歴を記録していく作業です。預金出納帳の履歴を残し、帳票上の金額と実際の預金額が合っているか確認していきます。
4.経費処理
各部署で発生する経費をまとめて処理するため、請求書や領収書に基づき内容を確認していきます。支払いが必要な場合は、振込などの処理を行います。
5.月次・年次決算
企業によって年に何度か期日が設けられており、月次や年次で決算を行います。試算表作成、総勘定元帳作成、棚卸表作成といった業務を行う場合、経理事務はサポートを行います。
一般事務との違い
一般事務は、事務処理全般を任されることが多い職種です。オフィスワーク未経験から募集していることが多く、データ作成から受け付け対応まで幅広い業務が含まれます。それに対して経理事務は、一般事務に加えて経理色の要素も含まれ、見積書の作成や伝票の起票といった数字を扱う業務がメインとなります。
・関連する職業: 一般事務
経理事務の適性
パソコンスキル
業務で主に使われる、オフィス系ソフトMicrosoft Excel・Wordの基本的なスキルが求められます。経理ソフトについては、企業によって使用するソフトやシステムが異なるのが一般的です。そのため入社後に実務を通して使い方を習得すれば問題ないというケースが多いです。
コツコツ取り組む姿勢
経理事務では、細かな数字を扱う単純作業が多くなります。小さな数字のミスも大きなトラブルに繋がってしまうので、セルフチェックを行い正確に遂行する能力が求められるでしょう。
コミュニケーション力
経理事務はパソコンに向かって行うイメージがありますが、実はほかのスタッフとのコミュニケーションが重要です。売り上げや納品の確認のために他部署とやり取りすることも多く、関係先と良好な関係を築ける能力が大切です。
経理事務に役立つ資格・スキル
資格1.日商簿記
日本商工会議所主催の資格で、簿記関連の資格のなかで最もメジャーとなっています。レベルは初級・3級・2級・1級の計4段階があり、実務に必要な簿記の知識や財務諸表を読み解く力が身に付きます。初心者の場合はまずは3級取得を取得し、簿記の基礎が身に付いてからステップアップしていくのがおすすめです。
資格2.秘書技能検定
秘書技能検定は、実務技能検定協会が運営する検定試験です。秘書として必要なスキル・知識が問われ、「人柄育成」を検定試験の目標として提唱しています。秘書になりたい人だけでなく、幅広いビジネスマナーを身に付けたい場合にもおすすめです。
資格3.給与計算実務能力検定
一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会が主催する、経理の基礎能力を測る検定です。1級と2級があり、給与計算の能力が身に付きます。経理では重宝するスキルなので、身に付けておいて損は無いでしょう。
資格4.電子会計実務検定
パソコンソフトを使った、電子会計のスキルが問われる検定試験です。1~3級のレベルに分かれており、2級以上で実務に役立ちます。
スキル1.Microsoft Office Specialist (Word/Excel Expert/PowerPoint)
マイクロソフトが主催する、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品に関する資格ですMOS資格はマイクロソフトが公式に発表しており、世界的に行われている資格試験である点も信頼性が高いです。経理事務ではExcelを用いることが多いため、スキルがあれば業務効率化に繋がります。
・関連する講座: 基礎からのMOS Word&Excel&PowerPoint
経理事務の働き方
経理の仕事は、企業の金銭の収支や財産の変動などを管理することが主な仕事です。
業務の詳細は、出入金管理や帳簿付け、伝票整理、決算表、貸借対照表、財務諸表などの作成、社員の給与計算など、お金にかかわる業務は全般的に対応します。財務の仕事は、会社経営に密接に結びついています。その為、業界知識や金融知識、経済動向などの知識を学習することも必要になります。また、企業の経営者や営業スタッフ、税理士、会計士とのやりとりなど、スムーズに業務を進めていくためにコミュニケーション能力も必要です。
経理事務のキャリアパス
必ずしも一般事務を経験していなければ経理事務になれないというわけではありませんが、会社経営に密接に結びついている職種になるため、積み重ねた知識や経験が活きてきます。その為、未経験で事務職について、経験を積んだ事務職のステップアップの先が経理事務という流れになることが多いようです。また、年齢層についても、30代以上の方が多く活躍する職種です。
経理事務の平均年収は
20代 | 280万円 |
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30代 | 400万円 |
40代~ | 440万円 |
経理事務の年代別の平均年収の目安は、20代で280万円、30代で400万円、40代で440万円となっています。
岡島 彩華さん
OfficeKENスクール新宿本校卒業生
自分の中で指導する立場を目指そうというビジョンも持てるようになりました。
日々の業務の中で更に効率をあげられるよう、また後輩への指導も行えるような立場になるためにKENスクールで学んだことを活かしていきたいです。今回学んだExcel以外にもパソコンスキルをあげていきたいと思っております。
経理事務におすすめの講座
未経験で経理事務を目指すなら
オフィスソフト全般の基本操作から実務的かつ高度な機能を駆使した作業ができるレベルが身に付きます。就職活動や転職に必須のMicrosoft Office SpecialistのWord・Excel・PowerPoint・Accessの4科目に加え、Word・Excel Expertの合計6科目の資格が取得できます。
この講座を受講した方の声
理解できていない箇所は何度も教えてくださったので有り難かった。MOSの試験を受けるにあたって体験談を教えてくださったり、学習したことを仕事で使う際のポイントや、早く身に付けるためのアドバイスが役に立った。
初心者でも分かるように、一から細かく書いてあるのでとても分かりやすかったです。また、自習として、自分のペースで進めることが出来、分からないことを理解できないまま進むことがなかったので良かったです。
経理事務のスキルを磨くなら
経理事務では必須のExcelスキルが身に付きます。実用的な関数を厳選ピックアップして学習することで、実務にすぐに役立ちます。様々な関数と数式の活用方法を習得し、関数の考え方、パターンが理解できるようになります。
この講座を受講した方の声
授業で学んだ方法が、仕事面で役立っています。今までの作業で関数を埋め込むのに時間がかかっており使用するのが億劫なことがございましたが、 授業後、必要になれば、関数を使用する頻度が上がりました。作業時間もいつもより、数倍早くなり、1週間かかる作業が数日で収まるようにもなり作業が楽になりました。ありがとうございます。
苦手なExcelの理解が深まりました。会社で「ちょっとExcelに詳しい人」になれそうです。ありがとうございました。