今回はネットワーク用語のひとつ、デフォルトゲートウェイについてご紹介します。
デフォルトゲートウェイという言葉を聞いたことがない方も多いと思いますが、
実は、スマートフォンやパソコンでインターネット上のWebページを見るとき、
必ずデフォルトゲートウェイを使っているんですよ。
デフォルトゲートウェイを一言で言うと「ネットワークの出口」です。
これだけではよくわからないと思いますので詳しく説明します。
ネットワークとルータ
学校や会社でパソコンを使うとき、プリンタや他のコンピュータなどと
データのやり取りができる環境で使うことが多いと思います。
複数の機器をケーブルや電波で接続して、お互いに通信できるようにしたものがネットワークです。
家庭や小規模な会社では1つだけネットワークを構築することが多いですが、
大きな会社になると部署ごとなど、たくさんのネットワークを構築することもあります。
ネットワークを構築すると、そのネットワークに所属する機器同士で通信ができるようなりますが、
これだけでは他のネットワークに所属する機器とは通信ができません。
そこでネットワークを別のネットワークと接続したくなります。
この、ネットワークを別のネットワークと接続する役割をゲートウェイと言い、
通常ルータという機器がゲートウェイになります。
家庭で、無線LANルータを使用してスマートフォンやパソコンをインターネットに接続している方も多いと思います。
この場合、無線LANルータが家庭のネットワークと外部のネットワークのゲートウェイになっています。
あるネットワークに所属する機器から別のネットワークに所属する機器にデータを送る場合、
まずはこのゲートウェイにデータを送る必要があります。
このように自分の所属するネットワークの出口にあたるゲートウェイをデフォルトゲートウェイと言います。
デフォルトゲートウェイが設定されているか調べてみよう
お使いのパソコンにデフォルトゲートウェイが設定されているかは、簡単に調べることができます。
ここではWindowsを例に調べ方をご紹介します。
Windowsではipconfigというコマンドで調べることができます。
まず、コマンドプロンプトというアプリを起動します。
コマンドプロンプトはスタートボタンの横の検索ボックスに「cmd」と入力して探すこともできます。
コマンドプロンプトが起動したら、ipconfigと入力してEnterキーを押します。
いくつかの情報とともに、デフォルトゲートウェイの情報が表示されます。
図のようにデフォルトゲートウェイの欄にIPアドレスが表示されていれば、
デフォルトゲートウェイが設定されています。
IPアドレスはネットワーク上の住所に当たるもので、
ネットワークに所属する全ての機器に割り当てられています。
上の図を見ると、パソコンにはIPアドレス 192.168.11.18 が、
デフォルトゲートウェイ(今回の例ではパソコンにつながっているルータ)には
IPアドレス 192.168.11.1 が割り当てられています。
デフォルトゲートウェイが自分のネットワークの出口であること、ご理解いただけたでしょうか?
学習の一助になれば幸いです。