KENスクールブログ | パソコン教室・パソコン講座なら個別指導のKENスクール

BLOGKENスクールブログ

  1. KENスクール TOP >
  2. KENスクールブログ > プログラム > Swiftにおける変数・定数の扱いについて

プログラム

Swiftにおける変数・定数の扱いについて

KENスクールの動画配信サービス「KEN×ONLINE」

f91fad8e08b2e43f5d7fe7e698afc8d6_s

変数・定数とは?

「変数」「定数」とは、プログラムの中で利用する値(データ)を保管するためのもので、イメージとしては値を格納するための「箱」です。
何度も利用する値や、状況によって変動する値は、この「箱」を使って管理します。

img1

Java・C言語・PHP・JavaScriptなど、様々なプログラム言語がありますが、どのプログラム言語にも変数は存在しています。

変数と定数の違い

値の上書きが可能な箱のことを「変数」といいます。「変わる数値」ですね。
例)クイズの正解数、通行人の計測数、日直の名前

一度入れた値の上書きが出来ず、固定の値を入れる箱のことを「定数」といいます。「定まった数値」ですね。
例)円周率、消費税率、都道府県の名称

数学の授業では、値を文字に置き換えて計算する「代入」をやりました。

例) X = 3    ※Xに3を代入
   Y = 5    ※Yに5を代入

この代入の後では、Xは3として、Yは5として使っていくことができます。
「X × Y × X – X」の式は「3 × 5 × 3 - 3」として計算されますよね。

img2

変数はこの「X」や「Y」のようなものです。変数に値を格納することも同じく「代入」といいます。

Swiftでの変数・定数の作り方

では、Swiftでこの箱を作るための書き方をみていきましょう。

変数
  var 変数名:型
定数
  let 定数名:型

「var」は「変数を作ります!」という宣言文です。
「let」は「定数を作ります!」という宣言文です。

「変数名」「定数名」にはそれぞれ「箱の名前」が入ります。

「型」は英語に直すとtypeです。つまり、値の種類(データのタイプ)のことを表しています。「箱がどんな値を格納するのか」を設定するための情報です。

格納したい値が整数ならば「Int」、小数ならば「Double」、文字ならば「String」という型を使います。型は他にもさまざまな型が存在しています。

箱に設定したものと違う型のデータを箱に代入すると基本的にはエラーになるので注意しましょう。

変数の作成例
  var count:Int

※countという名前でInt型の値を入れる箱(変数)を作成

変数へ値の代入
  count = 5

※宣言した変数countに5を代入

定数の作成例
  let name:String

※nameという名前でString型の値を入れる箱(定数)を作成

定数へ値の代入
  name = “斎藤”

※宣言した変数nameに”斎藤”を代入

変数も定数も、宣言と同時に値を入れることができます。このときの値を初期値といいます。

変数の初期化
  var count:Int = 5

定数の初期化
  let name = “斎藤”

img3

型推論

変数や定数は型を指定して宣言する(作成する)と前述しましたが、宣言と同時に値を代入する場合は、型の指定を省略することができます。
これは、代入された値の種類からSwiftが型を推測して、変数の型を自動で設定してくれるためです。これを型推論といいます。

型推論を利用した変数宣言
  var count = 10

※型の指定の記述が省略されているが代入されている値が整数のため型を推測してInt型の変数にしてくれる

型推論は宣言と代入を同時に行う場合のみ行われます。宣言の記述と代入の記述を二行に分けて書く場合は使えませんので注意しましょう。