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未経験からフリーランスを目指す道

KENスクールの動画配信サービス「KEN×ONLINE」

「フリーランス」「在宅勤務」

コロナの影響もあり、こういった単語で検索をかける人が最近とても増えつつあります。

フリーランスといえば

  • 働く時間や場所を選べる
  • 高収入
  • 人と話さなくて済む

といった良い印象を持たれる方が多いと思います。

とは言え、じゃあ実際に未経験からフリーランスを目指すことは可能なのか、どうすればフリーランスになれるのかという点まで詳しく知っている人は少ないです。

今回の記事ではそういった方向けに、どうすればフリーランスになれるのかについて僕の前職である転職エージェント時代の経験と実際にエンジニアを経験していた方にヒアリングした内容をもとに紹介していきたいと思います。

 

未経験からフリーランスになるには

結論から言うと完全未経験の方がいきなりフリーランスになるのはほぼ無理です。

こういうこと言うと「未経験からフリーランスになる方法教えてくれるんじゃないのかよ」とかって声が聞こえてきそうなので、なぜほぼ無理なのか、フリーランスになるためにはどうしたらいいのかについてお話していきます。

まずは「ほぼ」無理な理由に関してです。

いまこのブログを読んでいる読者さんが企業の業務委託担当だったとしましょう。(フリーランスの方を採用している会社だとこういう担当がいることが多いです)

あなたの会社にAさんとBさんという方からフリーランスの応募がありました。

Aさんはエンジニアスクールで勉強をしてプログラミングの基礎を身に着けた人。

Bさんは開発エンジニアとして5年の経験を積み、その5年間の間に並行してフリーランスのエンジニアとして10件以上の依頼をこなしてきた人です。

あなたならどちらに仕事をお願いしますか?

かなり極端な例を出しましたが、未経験からフリーランスを目指すということは言ってしまえばこういうことです。いまフリーランスで生計を立てているエンジニアの方は何年もエンジニアとして経験を積んでいる方や、その方たちに匹敵するスキルを持っている人ばかりです。Aさんが超絶すごいポートフォリオ持ってきたりしない限りは、確実にBさんに仕事をお願いします。

ではなぜ「ほぼ」無理なのかというと、親がIT企業の社長でコネで依頼を受けることができるなど特殊な条件がある場合は未経験でもフリーランスになれる可能性があるからです(実際に前職の時に1名だけいました)。ただそんなラッキーな人なんてほぼいないだろってことで「ほぼ」と今回はつけてます。

え、じゃあどうしたらいいの・・・

って声がまた聞こえてきそうなので、ここからは

「最短でフリーランスになるための道の例」

について説明していきます。

先ほどの結論として未経験からいきなりフリーランスになるのは、他のエンジニアの方に負けない武器を持っていたり、強力なコネがないと無理ということは分かったと思います。

それではその他の人はフリーランスにはなれないのか。

僕は答えは「No」だと自信を持って言えます。

先ほどの例に実はヒントが隠れています。

Bさんは開発エンジニアとして5年の経験を積み、その5年間の間に並行してフリーランスのエンジニアとして10件以上の依頼をこなしてきた人です。

人事やフリーランス採用の担当がフリーランスの方を採用する際に見ている部分は

主に以下です。

  • エンジニアとしての経歴
  • フリーランスとして働いた実績

つまり、フリーランスになるためにはエンジニアとしての実績を上げることが何より重要になってきます。

実績って何すればいいの?

では、どうやってエンジニアとしての実績をつければいいのかについても説明していきます。

エンジニアとしての実績をつける方法はいろいろあるのですが、最もベーシックな方法として以下の3つを順番に行っていくというものがあります。

  1. エンジニアとして働ける企業への就職
  2. 自身が興味のあるWebページやアプリの作成
  3. 「ココナラ」などのサービスを使った副業

それぞれ順番に説明していきます。

1.エンジニアとして働ける企業への転職

「未経験からフリーランスになる」って内容なのに話が違うじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、選択肢として一番現実的なのはこれです。

転職エージェント時代、僕が担当してその後成功した方の多くもまずは一度会社で実務を学び、そこからフリーランスとして活動を始めていらっしゃいます。

Web系エンジニアとしてフリーランスで働き、YouTubeでの動画制作も行っている「きたしょー」さんのツイートでこんなものがあります。

もしもこのツイートを見て「自分なら余裕でこのくらいできる!そのくらいの覚悟はある!」って方はこのままそっとブラウザ閉じていただいて大丈夫です。

「ここまではちょっと・・・」となった方はこの先も読み進めることをお勧めします。

フリーランスで働いている方は、言ってしまえば全員死線をくぐってきた傭兵のようなものです。

ゲームで例えるなら、レベル5の「とくぎ」コマンドをようやく覚えたくらいの状態でレベル80のモンスターがうろうろしているエリアで戦おうとしているというのが、未経験でフリーランスとして働くということです。よっぽど練りに練った策などがないと、まず生き残れません。

それじゃあ何をすればいいのか。まずはレベルを上げましょう。

先ほど、会社がフリーランスを採用する際に見ている部分でも挙げたようにやはり業務として経験があるかどうかというのはフリーランスとして信用を得るうえでも重要な要因となってきます。

実力のある人であれば2~3年、それ以外の方でも大体5年をめどに一度エンジニアとして働くことのできる環境に身を置き、実務経験を積むのがフリーランスを目指すための一つ目の方法です。

とはいえ、「未経験からエンジニアに転職なんて難しそう・・・」って方も多いと思うので、今回は特別に元転職エージェント目線で受かるための条件などを少しだけ教えようと思います。

未経験から転職するうえでの条件

まずは採用要件の面です。基本的に書類選考の通過には以下の要件が必要と考えてください。

  • 年齢が29歳以下の方
  • 転職回数が1~2回の方
  • 引っ越し転勤対応可能な方

厳しいと思われる方もいるかと思いますが、現在の転職市場ではこれがスタンダードです。ではなぜ上の条件に当てはまっている必要があるのかについて、次は説明していきます。

・年齢が29歳以下

まずは年齢についてです。皆さんも求人を見ていて「20代限定」や「29歳までの方」という条件を見たことがあると思います。これには実は理由があります。

例えば未経験で20歳のAさんと未経験で30歳のBさんが同じタイミングでエンジニアとしてのキャリアを始め、同じくらいのスパンでスキルアップしながらエンジニアとしての人生をその企業で送ると考えた場合、会社へ貢献してくれる売上の例として以下の図をご覧ください。

Bさんは社会人としての経験もあり、初めはAさんよりも多く稼ぎを上げていきます。ですが、定年が60歳ということもあり最終的に貢献した売り上げは1500万に留まりました。

続いてAさんを見てみると、初めこそ貢献した売り上げは少ないもののBさんよりも定年までの期間が7年分長いため、最終的な貢献度合いで言うとAさんのほうがBさんよりも貢献している結果となりました。

このように年齢が若い人の方が会社に貢献してくれる可能性が高いことから、企業は30歳未満というハードルを設けて採用活動を行っている理由です。

 

・転職回数が1~2回

続いて転職回数に関してです。この部分は年齢にもよるのですが、転職回数の多い方は採用を見送られる傾向にあります。理由としてはシンプルで、転職回数が多いと「この人を採用してもすぐやめられてしまうのではないか」と考えられることが多いからです。転職エージェントや求人サイトに広告を出して採用活動を行っている場合、1人採用するのに20~100万円の費用が掛かります。それだけの費用をかけて採用した人材がすぐにやめてしまうのを企業は嫌がるため、転職回数はだいたい1~2回

というハードルを設けている企業が多いです。

 

引っ越し転勤対応可能な方

意外と盲点なのがこの部分です。「エンジニアになるのに引っ越し転勤??」となっている人もいるかと思うので、なぜこの理由が出てくるのかについてお話します。

基本的に未経験からエンジニアになる際に入る企業というのは、ほとんどが「SES」と呼ばれる「システム開発を行っている企業にエンジニアを派遣する」企業への就職です。こういった企業に就職した場合、派遣先が住んでいる場所から遠いこともあり、通勤の負担が原因での退職を減らすために転勤や引っ越しが可能なのかをはじめに確認する企業が多いです。

中には、上記条件に当てはまらなくても採用を行う企業もありますが、ほとんどの企業が、これらの理由から採用要件の部分では上記3点を満たしていることを条件としています。

2.自身が興味のあるWebページやアプリの作成

2つ目は趣味として自分の生活に取り入れてみる方法です。

自身の趣味や興味のあることをWebアプリケーションとして作成したり、簡単なアプリを1から自分で作成することでエンジニアとしての実力をつけることができます。

更に、作成したアプリケーションはポートフォリオとして企業にエントリーする際、自身の実績や実力を証明するために使うこともできるため、フリーランスを目指すうえでは1石2鳥のおすすめな方法であるといえます。また、自分が興味のあることをベースにすることでモチベーション維持にもつながります。例えば僕の場合はスノーボードやキャンプが趣味なので、「競技別のおすすめの板を出してくれるアプリ」や「キャンプ場の情報と天気を一緒に表示してくれるアプリ」とかは自分で作ってみたいなって気分になります。

とはいえ、「いきなりそんなこと言われてもなにを作ればいいかわからない」って人も大勢いらっしゃると思います。そういった方はまず他の人が作っている自身の趣味を発信しているようなアプリやWebサイトを見て実際に自分が作るならどうしたいという考えを膨らませていきましょう。

今はそういった作りたいアプリを自分で作る人が大勢いるので、その人たちの作っているものからインスピレーションを得ることで自分で作りたいものが見えてくるかもしれませんよ。

3.「ココナラ」などのサービスを使った副業

最後は1つ目と並行して行っていく方法です。

ご存じの方も多いとは思いますが、日本ではエンジニアの数が圧倒的に不足しています。少し古いですが、経済産業省が2019年に公表したIT人材の不足数によると2018年のIT人材の不足数は22万人、2019年は26万人、2020年は30万人となっています。2021年以降の予測も記載されており、2021年は31万人の不足、2022年は32万人の不足、そして2030年には最大約79万人のIT人材が不足するという見通しです。

実際いまのIT市場でもかなりの数が不足しており、プロジェクトが滞ってしまっている現場も中には存在します。そういった現場ではWeb上のサービスなどを利用して臨時のエンジニア募集を行っているため、本業である程度の実力が身についたタイミングで並行してそういった募集をかけている企業にエントリーを行い、副業としてそちらの開発を行うことでスピード感を持って実務経験を積んでいくことができます。

有名なところで言うと「ココナラ」や「Bizseek」、「タイムチケット」などが比較的有名で始めやすいです。

まとめ

最後にここまでの内容をまとめると

  • いきなりフリーランスになるのは難しい
  • なんだかんだ言って転職が一番の近道
  • フリーランスになるために、まずは副業や趣味で実績を積もう

となります。

たくさんの方がフリーランスを目指されてると思います。

今回の記事が皆さんの助けになれば幸いです。

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