当記事では無線LANコントローラのインターフェイスに関してご紹介します。
無線LANコントローラーのインターフェイス
無線LANコントローラー(WLC)とは複数台のLightweightアクセスポイント(LAP)を管理する為の装置です。
WLCは物理インターフェイスと論理インターフェイスを持っており、それぞれ役割の違いがあります。
物理インターフェイス、論理インターフェイスにはそれぞれ種類があり、これらを遺棄しながら設定することが必要になります。
今回はWLCのインターフェイスについて紹介します。
物理インターフェイス
物理インターフェイスは(ポートとも呼びます)は、WLCと他の機器を接続するために使われます。
■ディストリビューションポート:
WLCと優先LANを接続するためのポートです。
WLCとAPを直接接続することもでき、スイッチと接続することもあります。
スイッチと接続する際はスイッチ側のインターフェイスはトランクモードにします。
■サービスポート:
トラフィックの中でも特に管理用トラフィックのみを送受信するポートです。
スイッチなどと接続します。
その際スイッチ側のインターフェイスはアクセスモードにします。
サービスポートの管理用トラフィックは、アウトオブバンド管理(※1)になります。
※1:管理用トラフィックが通常のデータとは別のネットワークを流れる管理方法の事。
■コンソールポート:
コンソールケーブルを接続するポートです。
WLCに設定を行う際や障害対応の際などに使用されます。
論理インターフェイス
論理インターフェイスは物理インターフェイス上に論理的に存在するインターフェイスです。
WLCやLAPの管理に使われます。
WLCに置いてIPアドレスは論理インターフェイスに設定されます。
■管理インターフェイス
WLCの管理用インターフェイスで、WLCの設定時のアクセス先やWLCとAP間の接続に使用するインターフェイスです。
管理インターフェイスの管理トラフィックは、インバンド管理(※2)になります。
※2:管理用トラフィックが通常のデータと同じネットワークを流れる管理方法の事。
■AP管理インターフェイス
管理トラフィックの中でもWLCとAP間の通信のみを扱うインターフェイスです。
WLCとAP間でのトンネル管理などを行います。
管理インターフェイスと同じサブネット上のIPアドレスを使用しなければいけません。
■仮想インターフェイス
認証の宛先となるインターフェイスです。
DHCPリレーやモビリティ機能の提供などの役割も持っています。
仮想インターフェイスには、「1.1.1.1」のような通常使用しないIPアドレスが使用されます。
また、モビリティグループ(※3)が同じWLC同士の仮想インターフェイスには同じIPアドレスを設定します。
仮想インターフェイスはWLCと無線APの間でのみ使用される為、物理ポートにトラフィックを流すことはありません。
※3:モビリティグループとは、WLC同士で作るグループで、同一グループ内であればローミングがシームレスに行われます。
■ダイナミックインターフェイス
SSIDとVLANのマッピング(紐づけ)を行うインターフェイスです。
「ユーザインターフェイス」、「VLANインターフェイス」とも呼ばれます。
いかがでしたでしょうか。
ぜひお勉強の際にお役立て下さい。