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プログラム

Javaのラッパークラスについて

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Javaにはint型やdouble型などの基本データ型(プリミティブ型)が用意されています。数値や文字を格納する場合であれば基本データ型を使えば十分です。しかし、基本データ型にはStringクラスのようにメソッドなどは用意されていません。そのため、基本データ型をクラスのように扱うことができるクラスがJavaには用意されています。それがラッパークスです。今から、そのラッパークラスの種類とよく使われているメソッドについて見ていこうと思います。

ラッパークラスの種類

Javaには8つの基本データ型が用意されています。その一つ一つのデータ型に対応したラッパークラスが用意されています。それぞれラッパークラスと対応した基本データ型の一覧で確認してみましょう。

 

ラッパークラスとそれに対応する基本データ型一覧表

ラッパークラス 基本データ型
Byte byte
Short short
Integer int
Long long
Float float
Double double
Character char
Boolean boolean

byte型に対応したByteクラスやlong型に対応したLongクラスなど、ほとんどのクラスが基本データ型の頭文字を大文字にしたクラス名になっていますが、IntegerクラスとCharacterクラスは少し変化しているので注意しましょう。

ラッパークラスのメリット

大抵の場合、Javaで数値や文字を扱うために変数を使います。そのまま数値や文字などの値を保持するだけならば基本データ型の変数で問題ないですが、格納している数値を文字列に変更したり、逆に文字列を数値に変換したい場合には基本データ型のままでは対応できません。そこで使用していくのが各ラッパークラスに用意されているメソッドです。int型のラッパークラスであるIntegerクラスを例に挙げて用意されているメソッドについて紹介していきたいと思います。

Integerクラスにあるメジャーなメソッド

今回は、ラッパークラスのメリットで例を挙げた「数値を文字列に変更するメソッド」と「文字列を数値に変換するメソッド」を紹介したいと思います。

  • 数値を文字列に変換するメソッド

toString()

Integerクラスのオブジェクトの中の値をString型の値に変換し、戻り値として返します。

 

  • 文字列を数値に変更するメソッド

parseInt()

引数に指定されたString型の値が10進数の整数であれば、戻り値としてint型の値を返します。10進数の整数でなければNumberFormatExceptionが発生します。

まとめ

Javaには、基本データ型にそれぞれ対応したラッパークラスが存在します。このラッパークラスを使用することで、文字列から数値や数値から文字列に変換するメソッドが用意されているためデータの変換を行うことができます。また文字列の他にも、基本データ型同士での変換を行うメソッドなども用意されていますので、気になった方はJavaのAPIなどで調べてみてください。

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