ネットワークのトラブルを解決するには知識だけではなく、さまざまな道具が必要です。Windows系のOSには、便利なコマンドが用意されているので、これをうまく使うことで問題の洗い出しをすればトラブルの原因がつかめます。使用するにはMS-DOSプロンプトもしくはコマンドプロンプトからコマンドを入力します。
今回は使用頻度の多い、主なネットワークコマンドを、一部紹介させていただきます。
pingコマンド
pingコマンドは、ターゲットとなるネットワーク機器が動作しているかどうかを確認するコマンドです。
nslookupコマンド
nslookupコマンドは、DNSを使ってターゲットのIPアドレスを調べるものです。
※DNS ( Domain Name System )とは、ドメイン名をIPアドレスに自動的に変換してくれるサービスです。DNSの仕組みを利用することで、IPアドレスではなく、 ドメイン名でURLを入力してWebサイトにアクセスしたり、メールアドレスを入力してメール送信したりすることができます。
DNSの仕組みがないと、例えばWebサーバにアクセスするのにも 「 https://www.google.co.jp/ 」 のように、ドメイン名を入力するのではなく 「 http://216.58.221.163 」 といったIPアドレスを入力してアクセスしなければなりません。
ipconfigコマンド
ipconfigコマンドは、コンピュータに割り当てられているIPアドレスや、デフォルトゲートウェイ、使用するDNSサーバのアドレスなどを調べるコマンドです。
tracertコマンド
tracertコマンドは、ターゲットまでのネットワーク経路を探索するものです。
netstatコマンド
netstatコマンドは、TCP/IPプロトコルスタックの状態を調べるものです。
オプションなしで実行すると、現在活動している通信セッションの状態を表示します。
どのネットワークツールも、コマンドプロンプトを使ってすぐに実践、確認ができる内容となっております。
ぜひ試してみて下さい。