初心者がプログラミングを始めるならどのような点を重視するべきか
現在プログラミング言語は、200種類以上存在していると言われています。それぞれ特徴や用途などが違います。
プログラミングの経験がないと、どの言語から学習を始めれば良いか選ぶのに迷ってしまいます。また初めて学ぶ言語の選択を誤ると、思うように学習が進まず、モチベーションも下がり、学習意欲が薄れる要因にもなりかねません。
また明確に開発したい目標があるのであれば、実現できる言語を正しく選択する必要もあります。
この記事では、いくつか代表的なプログラム言語の特徴や難易度を紹介します。
言語を選ぶ3つのポイント
言語ランキング
ランキングの基準はサイトごとに多少違いますが、少なからずランクインしている言語はエンジニアから注目を集めており、多くのシステムに採用されている言語だと言えます。つまり、市場価値も高く習得すれば発揮できる機会が多いと言うことです。
学習の容易さ
プログラミング言語自体の難易度と参考文献の充実度によって難易度が変わってきます。新しい言語は、古くからある言語を効率よくシンプルに表現できるよう改善されているものが多く、プログラム自体は分かりやすい傾向にありますが、歴史が浅いため参考文献などが少ないこともあります。
求人数や需要の多さ
汎用的な言語は、それだけ求人数や案件の数も増えます。プログラマーへの転職目的であれば、需要が少ない言語や特化した言語の場合、自然と間口も狭くなり、活用する機会も少なくなってしまいます。
おすすめのプログラミング言語とおすすめの理由
Java
ランキングは常に上位で開発言語として良く使用される言語です。多くの言語で採用されているオブジェクト指向で開発を行うため、習得すれば応用が利きます。またAndroid開発など、作成するアプリケーションも多岐に渡ります。案件も多く、求人も多い言語です。
C言語
1970年代に開発された言語ですが、今でも多くの開発で使用されています。メモリ管理などハードウェアを意識した開発が必要なため、コンピューターに対する知識も一緒に学習できます。
JavaScript
多くのWebサイトやWebアプリケーションで使用される言語です。ブラウザで動作するプログラム言語として、確固たる地位を確立しています。Web系の仕事に携わりたい方は是非おさえておきたい言語です。また、ブラウザがあれば実行可能なので、環境を準備する敷居も低いです。
PHP
Webアプリケーションに特化した言語です。JavaScriptと同様Web系の仕事に携わりたい方にお勧めの言語です。
VBA
開発環境を準備するという点で敷居が低めです。最近のWindowsパソコンにはExcelなどが予めインストールされているものがほとんどなので、インストールされていれば直ぐに学習を開始できます。また、視覚的に命令を確認できるため理解しやすいです。
そもそもプログラミング言語にはどのような違いがあるのか?
Java
特徴と用途
Java言語は実行環境に依存せず、様々なOSの上で動作可能なプログラムを作成することができます。プログラム言語によっては、OSにあわせて作成され、そのOS上でしか動作しないものですが、Javaで作られたアプリケーションは「JVM(Java Virtual Machine)」と呼ばれる仮想のマシンの上で動きます。つまり、このJVMがインストールされているパソコンであればWindowsでもMacであろうと、同じように動作します。
ただし、JVMから機械語(コンピューターが理解できる言葉)に変換する工程があるため、後述しているC言語と比べると処理速度が遅いといった部分もあります。
Java言語はさまざまな用途に使われますが、よく使われるのがWebアプリケーションの開発です。Webアプリケーションとはネットショッピング、ネットバンキング、ブログ、掲示板など、インターネットを介して、様々なサービスを提供するアプリケーションのことです。
また、スマートフォン向けのOSである「Android」およびAndroidデバイス上で動作するAndroidアプリにも、Java言語が使われています。
難易度
★★★★☆
オブジェクト指向と呼ばれる考え方を用いて開発を行います。システムに登場するもの(オブジェクト)を組み合わせて開発を行い、概念や仕組みも多いため、少し難易度は高めです。ただ、オブジェクト指向で開発をする言語は他にも多く存在するため、一度理解してしまえば、色々な言語に対応でき、応用が利きます。オブジェクト指向言語として最初に学習する上ではお勧めの言語です。
【オススメの講座】 Java SE 7 Programmer I
https://www.kenschool.jp/Program/course/java/15/
今やプログラミング言語のスタンダードになっている Java 言語を基礎から「オブジェクト指向」まで、体系的に学ぶことができる講座です。プログラミングに必要な基礎知識を講師の指導のもと学習し、コーディング実習では課題を豊富に用意したオリジナル教材で「プログラムの書き方」を身につけていきます。さらに、Java技術者の認定資格として最も知名度の高い Oracle 社認定 Java 資格 OCJ-P Silver SE 7 の合格を目指す講座です。
C言語
特徴と用途
1972年に開発された言語で、多言語に比べて長い歴史があります。C言語は機械語に変換してから動作するため、処理速度が速いという特徴があります。また、コードがコンパクトにまとまり余計な容量を使いません。
特に処理速度を求められる部分の開発や、性能の低いマシン環境しか用意できない組み込み機器での開発にも使われています。
最近ではIoT※の分野での開発言語として使用されることもあります。
※IoTとは、モノがインターネット経由で通信することを意味します。
難易度
★★★★☆
構造化手法と呼ばれる考え方で開発を行います。構造化手法とは、作業する内容と順序を意識して作成するやり方です。流れで作成を行うため、内容は理解しやすくなっています。
一方「CPU」や「メモリ管理」など、コンピューターのハードウェアを意識してプログラミングする必要があり、コード内容によっては誤作動を起こす可能性もあり、技量が問われる言語のため、使いこなせるようになるには少し時間がかかります。
【オススメの講座】 C言語プログラミング講座(基礎)
https://www.kenschool.jp/Program/course/c_lang/02/
C言語の基本的な書式から、構造体、ポインタ等、C言語をマスターする上で必要不可欠な機能を学習します。さらにC言語に限定しない、アルゴリズムなどプログラミング自体の考え方も習得します。
PHP
特徴と用途
動的にWebページを生成するスクリプト言語※です。予約システムやショッピングサイトなど、あらゆるWebサービスを作成する事ができます。ショッピングカート・ログイン認証・顧客DB(データベース)と連携したアンケートシステムなど、様々なサイトに掲載されるシステムです。
また、Wordpressという、ブログを簡単に制作できるソフトで使用されていることも人気を支えています。
※スクリプト言語、書いたプログラムを直ぐに動作可能な簡易的なプログラム言語のこと
難易度
★★★☆☆
PHPは初心者が最初に習得する言語としても人気があります。文法も容易なため、他の言語と比較しても、習得に必要な時間は少なめです。構造化手法でもオブジェクト指向での開発も可能なため、広く知識を深められますが、オブジェクト指向での開発は少し慣れが必要となります。
【オススメの講座】 PHPショッピングサイト構築講座
https://www.kenschool.jp/Program/course/webpg/20/
主に中小規模Web開発におけるPHPプログラミング技術を学習する講座です。個別授業で学習するのでプログラム初心者からでも安心して取り組むことができます。PHPプログラミングの基礎からはじめ、MySQLを使用しデータベースとの連携までを学習していきます。最終的には、本格的ショッピングサイトを一から構築できるスキルまでを身につけます。
JavaScript
特徴と用途
ブラウザに実行環境が搭載されていることから、主にWebサイトやWebアプリケーションを開発する際に使用されます。Webページ上で動きを付けたり(画像をスライド)動的なページを作成できます。視覚効果や操作性に優れたサイトを作成するのに不可欠な言語です。活用の分野はどんどん広がっており、サーバー側でも利用可能です。また、Unityと呼ばれる2Dや3D向けのゲーム開発ソフトウェアでも使用可能です。
難易度
★★★☆☆
オブジェクト指向を採用している言語です。簡単なプログラムを作るのなら、比較的難易度は優しく、また、ブラウザがあれば直ぐに実行できるため環境を用意するための敷居は低いです。
【オススメの講座】 JavaScriptコーディング講座
https://www.kenschool.jp/Program/course/webpg/15/
現在のWebサイトには必須となっているJavaScriptをプログラムの基礎からスタートし、実際にWebサイトを作成しながらJavaScriptやCSSを利用した動的なWebサイトの作成方法を学習する講座です。
Swift
特徴と用途
Apple社が2014年に発表したプログラム言語です。既存のプログラミング言語において記述ミスによるバグが発生しやすかった部分について文法的な対処が行われ、安全ではないコードが少なくなるように設計されています。
主にiPhoneやMacなどのApple製品上で動作するアプリケーションを作成可能です。
難易度
★★★☆☆
シンプルな構文が多く、初学者に優しい言語として人気があります。また、書いたプログラムをリアルタイムで反映させるツールがあり、エラーなどを見つけやすいです。
ただし、開発環境にはMacが必須となります。
【オススメの講座】 iPhone & Androidアプリ開発コース
https://www.kenschool.jp/Program/course/sp/03/
iPhoneアプリを開発する言語「Swift」とAndroidアプリを開発する言語「Java」を学習できるセットコースです。iPhoneアプリ開発講座は「Swift」を基礎から学習し、アプリケーション構築のノウハウを身につける所まで、習得できる講座です。その後、Android S上で動作するアプリケーションのJavaプログラミングを学び、基本的な画面レイアウトの作成方法から、データベースの利用などの技術を習得し、自分で開発したアプリケーションを動作させながら学習します。
VBA
特徴と用途
VBAとは、Visual Basic for Applicationsの略語で、Microsoftが提供するExcel、PowerPoint、Word、Accessなどのアプリケーションで使用するためのプログラム言語です。主にOffice製品をカスタマイズし、手動で行う操作をExcelやAccessにプログラム言語で指示することで自動化し、業務効率をあげる際に使用します。
また、Office系のソフトがあれば直ぐに開発できるため、開発環境の準備などの敷居も低く、プログラムの命令が視覚的に確認し易いため、学習にも向いています。
難易度
★★☆☆☆
指示した命令を確認し易いため、プログラムを学習するにはお勧めです。ExcelやAccessソフトにある程度慣れている必要があります。
【オススメの講座】 Excel VBA講座
https://www.kenschool.jp/Program/course/vba/28/
Excelをより使いやすいアプリケーションにカスタマイズするための専門のプログラム言語がExcel VBAです。本講座は、プログラム特有の概念を学ぶことで、本格的にプログラミング言語を学ぶ際のファーストステップとしても役立ちます。基礎編では基本構文、初級編では業務効率化に役立つテクニックを、応用編ではExcelのデータベース機能をVBAで制御する方法を習得していきます。多数のコーディング演習を行い、実践力を養います。