プレゼンテーションにおいて、相手を納得させるための数値の提示は欠かせません。グラフの質をアップさせ、より説得力のあるプレゼン作りに役立てましょう。
ポイントを押さえてひと手間加えるだけで、パワーポイントのグラフをグッと見やすくできます。
グラフを見やすくするためには・・・
グラフといえばExcelですが、Excelと同じように簡単にグラフを作成できます。
ワンランク上のグラフを作成するために、使えるコツを6つご紹介します。
「色彩を統一」は基本中の基本
全体の印象を壊さない色調の統一は、見栄えの良いスライド作りの基本です。
エクセルファイルや他のスライドからコピーしたグラフを使う時は、スライドのデザインやテキストに合うよう色味を整えるのを忘れずに。
センスに自信がない…というときは、スライドに適用されているテーマの配色をチェック。そこにある色を使えばOKです。
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実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
PowerPoint(パワーポイント)でグラフを作ると、各種数値や目盛、グラフタイトルなど多くの要素が自動で表示されますが、これらの情報は必ずしも必要なわけではありません。
プレゼン時のスライドの表示時間には限りがあるため、重要なポイントを直観的に把握できるグラフ作りが大切です。
例えば棒グラフであれば、数値の推移や大小は棒の長さを見ればわかります。細かな目盛や項目ごとの数値があることで、逆に見にくい場合もあるのです。
必要不可欠な要素以外を思い切って削除してみると、すっきりと見やすいグラフになります。
簡単!差がつく色使い
美しさだけでなく、わかりやすさアップにも色の効果は利用できます。敢えて一色のグラフを作り、目立たせたい項目のみ色を変えるのは簡単かつ有効な手法です。
また色自体に意味を持たせた配色にすると、より直観的に情報を得られるグラフになります。
下図のように回答に直結する色を使う以外にも、会社や製品のイメージカラーを使う、選択肢のイメージに似合う色を使うといった方法があります
図形機能でポイントを強調
注目してほしいポイントを強調すると、より視認性の高いグラフになります。
たとえば折れ線グラフであれば、重要なポイントを丸で囲む、吹き出しを描いてコメントを追加する、分岐点となる数値に目立つ色で補助線を入れるなど、ちょっとした工夫で高い効果が得られます。パワーポイントの図形描画機能を使えば丸や吹き出しも簡単に挿入できます。
数値の入れ方を一工夫
グラフ上に具合的な数値を添えると、よりわかりやすい資料になります。
数値を添える際には、読みやすい文字の大きさになっているか、数値を入れすぎて見やすさを損なっていないか、などに注意しましょう。強調したい数値のフォントを他より大きくするなど、自然に相手の注意を引くこともできます。
なお、数値の追加にはテキストボックス機能の利用がおすすめです。
自由な配置・サイズで文字を挿入できるので、ドーナツグラフの中央に数値をプラスするといったことも簡単です。
凡例をグラフに重ねる
凡例をグラフと一体化させると、より素早く情報を把握できるグラフになります。
円グラフなら各パイの中に文字を入れる、折れ線ならそれぞれの線の近くに線と同色で項目名を書き込むなどしてみましょう。
この場合も文字を自由に配置できるテキストボックス機能を使うと便利です。
コツを掴んだら実践あるのみ!
今回紹介したPowerPointのコツは、どれも簡単な操作で実行できます。
高度な技術や知識を使わなくてもPowerPointプレゼンテーションの質を向上できますので、ぜひ活用してみてください。
まずは1つ、内容に応じて組み合わせて、と試していくうちに、より見やすいグラフが作り出せるはずです。