目次
- 変数とは
- 基本データ型
- 参照型
変数とは
コンピュータ上でデータを扱うには、メモリ上にデータを置かなくてはいけません。
たとえば10という数値を扱いたい場合、数値そのものをメモリ上に置いてもよいのですが、膨大なデータを扱う中で毎回10という数値を記述すると、もし変更を加えることになったときに大変な作業になってしまいます。
そこで、数値をメモリ上に直接置くのではなく、名前をつけた領域を確保してそれ以降はデータを名前で扱うことが出来る機能を利用します。
この名前が付けられた領域を変数と言います。
変数を利用することで、もしデータを変更することになっても、変数の中身を書き換えるだけで毎回値を書き直す必要が無くなります。
この変数ですが、利用するには変数宣言が必要になってきます。扱いたいデータの種類によって、「型」というものを指定します。
基本データ型
基本データ型は、変数に値を直接入れる型です。
Javaでは、データの種類やサイズによって8つの「基本データ型」が用意されています。一般的に、整数であればint型、小数であればdouble型を使用します。
基本データ型 |
意味 |
サイズ |
範囲 |
byte |
符号付整数 |
8bit |
-128~127 |
short |
符号付整数 |
16bit |
-32,768~32,767 |
int |
符号付整数 |
32bit |
-2,147,483,648~2,147,483,647 |
long |
符号付整数 |
64bit |
-9,223,372,036,854,775,808 ~9,223,372,036,854,775,807 |
float |
浮動小数 |
32bit |
±1.40239846×(10の-45乗) ~±3.40282347×(10の38乗) |
double |
浮動小数 |
64bit |
±4.940655645841246544×(10の-324乗) ~±1.79769313486231570×(10の308乗) |
char |
文字 |
16bit |
一文字(Unicode) |
boolean |
true/false |
– |
– |
参照型
Javaでは、基本データ型のほかに、「参照型」という型もあります。前述した基本データ型以外の型は、すべて参照型となります。
参照型は基本データ型のように指定がないので、色々な機能を持つことができ、自分で定義することも出来ます。
そのため、変数の中には値を直接入れるのではなく、その型に応じたオブジェクトを新しくメモリ上に作成し、そのオブジェクトのアドレスを格納(代入)します。