プレゼンでは、発表する内容自体は質の高いものであっても、早口で声が小さい、表情が硬い、姿勢が悪い、スクリーン映りが悪い、など内容と関係のない要因で、聞き手が関心を失い、聞き流してしまうことも多々あります。
しゃべり方・表情・姿勢・資料の見栄えなどは、簡単な心掛け次第で誰でも改善ができます。そこで、魅力的なプレゼンにするための、誰でもできるコツを4つご紹介します。
1. 内容・意味のまとまりで区切る
文章を書くときには、内容に応じて段落を分け、文章を読みやすく区切るために句読点を打つなど、読み手の理解を促すような区切りを設定します。しゃべるときも同様に、途中で間を取ったり、息継ぎをするなどして内容を区切り、聞き手に届きやすい工夫をしましょう。覚えてきた文章の棒読みでは、早口で息継ぎが少なくなり、聞き手に内容が伝わりにくくなります。
具体的には、スライドが切り替わるタイミングで2秒ぐらいの間を取り、次のスライドがスクリーンに映し出されたのを確認してからしゃべります。また、息継ぎのタイミング=句読点です。つまり、しゃべる内容を文章化して、意味の区切りや文末に「、」や「。」などの句読点を打ったら、そこが息継ぎのタイミングです。
2. 強弱と緩急をつける
プレゼンのポイントになる重要なキーワードや文章は、スライドでは強調するために太字や赤字で表現しますよね。話す時も同様、重要なキーワードや文章は大きめの声でゆっくりとしゃべり、強調します。しゃべり方にも強弱と緩急をつければ、重要なポイントがより聞き手に届きやすくなり、強い印象を残すことができます。
3. 聞き手の目を見て話す
プレゼンの間、視線がパソコンの画面や手元の資料だけに集中していませんか?ところどころで、聞き手の目を見ながらしゃべることを心掛けましょう。聞き手の方を見ようと意識すれば、自然と姿勢も聞き手に向くようになり、「自分に話しかけているのだな」という印象を与えることができます。しゃべりかけてきた人がこちらの目をみて、カラダもこちらに向けていると、その内容に集中しようと思いますよね。それと同じ効果が聞き手にも表れるのです。
4. スライドは、フォントも色も大げさに
パソコンで作った資料を印刷してみたら、画面でのイメージと違っていた…という経験はありませんか?同様に、プレゼンのスライドについても、配布用資料やスクリーンでは、パソコンの画面と印象が違うということも考えられます。
そこで、スライドを作成する際には、テキストのフォントを大きめに設定し、色も濃い目にします。そして、遅くとも本番前日にはスライドを印刷したり、スクリーン上に映したりして、事前に見栄えをチェックしておきましょう。
プレゼンがうまい人をお手本に!
魅力的なプレゼンにするためのコツを意識して、実際に声を出してプレゼンの練習をしましょう。また、機会があれば、他の人のプレゼンをチェックして、プレゼンのうまい人がいれば、その人をお手本に練習するとよいでしょう。良い手本を多く聞き、それをまねて実践すれば、聞き手を惹きつけるプレゼンへの近道になるでしょう。